多くの女性の悩みである”むくみ”。むくみは一時的な症状だと思われがちですが、実は不要な水分が体内に滞ることで太って見える「むくみ太り」の原因です。食べ過ぎで太る肥満とは原因が違いますが、体重は増加します。体形に悩む女性も多いですが、自分がむくみ太りなのか肥満なのか判断しにくい方もいるでしょう。正しい原因を知ることで効率的に改善できるので、まずは自分の状態を把握することが大切です。
今回は、むくみ太りの特徴や原因、解消法を紹介します。また、身体の巡りを整える効果的な薬膳茶も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
むくみ太りとは
むくみ太りとは、体内の不要な水分量が一時的に増加したことで起こる状態です。水分や塩分を過剰に摂取した場合、体内の水分量が一時的に増加します。水分の増加量は個人差もありますが、多い人で2㎏近くの余計な水分を抱えている場合もあります。むくみ太りの場合は、体内の巡りを整え代謝を促すことが大切です。肥満と同じく体重も増えますが、原因が違います。また、肥満を改善するダイエットと違い、むくみ太りは比較的短期間での改善に期待できます。
肥満との違い
肥満とは体脂肪の増加を指します。むくみ太りは余計な水分の増加によるものなので、原因が異なります。そのため、ダイエットをする場合は自分がどの原因で体重が増加したのか知る必要があります。それぞれ原因により正しいアプローチ方があるので「体重が増えた=食事制限をしないといけない」という訳ではありません。
水太りとの違い
むくみが慢性的になり、余計な水分や老廃物が体内に蓄積された状態を水太りといいます。水太りと肥満の見た目は似ているので自分がどちらに当てはまるのか分かりにくいです。それぞれの原因や特徴はこちらです。
原因 | 特徴 | |
水太り | 慢性的なむくみ | 手や足首、顔がむくんでいる |
肥満 | 食べ過ぎや運動不足 | 全体的に太っている |
水太りは、むくみの状態が慢性的になり手首や足首、顔が腫れぼったくなります。肥満は、摂取カロリーに対し消費カロリーが少ないことが原因で起こり、消費できない分が体脂肪として蓄積します。
水太りと肥満のチェック方法は後半で紹介します。
むくみ太りになる原因
代謝機能が整っていれば多く水分を摂っても、むくみにくいです。ポイントは代謝機能です。水分は血管やリンパ管に吸収されますが、吸収量が減ってしまうことで皮膚の下に水分が溜まってしまいます。なぜ水分の吸収量が低下するのか、原因を紹介します。思い当たる原因があるかチェックしてみてください。
摂取する水分量
まず、摂取する水分量が少なすぎる場合です。水分量が少ないとかえって体内に蓄えられるので、逆効果です。1日の水分摂取量は約1.5リットルを目標にしましょう。十分な水分を摂取することで、老廃物の流れを促進し体内の巡りがよくなります。むくみが心配だからといって水分を摂らないことがないよう、注意しましょう。効率的なむくみ対策をするなら、水やお茶ではなく生薬を使用した薬膳茶がおすすめです。むくみ悩みに特化した薬膳茶は記事後半で紹介します。
(参考文献:健康長寿ネット 水は1日どれくらい飲めば良いか)
塩分の摂り過ぎ
塩分を摂り過ぎると体内の塩分濃度を保とうとする働きがあり、身体は水分を溜め込みます。これが、むくみにつながります。塩分を薄めるために水分が必要になるので、むくみやすい方は摂取している塩分量が多い可能性があります。高血圧などの病気につながるリスクもあるので、食事内容や味付けを変えてみましょう。
ホルモンバランスの影響
女性ホルモンのプロゲステロンは、水分の排出を促進する働きがあります。しかし、30代以降プロゲステロンが急激に減少していくのでむくみやすくなります。また、生理前は女性ホルモンの分泌量が変化しホルモンバランスが崩れるので、むくみを感じやすくなります。生活習慣の中でホルモンバランスを整えていくことも大切です。
運動不足による筋力の衰え
心臓から送られる血液は足先まで行き届き、最終的に静脈を通り心臓へ戻ります。しかし、足先まで届いた血液が心臓へ戻るには重力に負けない押し戻す力が必要です。筋力が少ないと、この押し戻す力自体が弱くなるので巡りが滞りむくみにつながります。そのため、男性に比べ筋肉量が少ない女性の方がむくみに悩む人が多いです。
デスクワークや立ち仕事
座って仕事をする時間が長い方は、お尻や太ももの血流が圧迫されているので血液の循環に影響しています。下半身の巡りが悪いので、ふくらはぎや足首のむくみが起こりやすいです。
立ち仕事の方は、長時間ふくらはぎの筋肉を動かしていないので血液が心臓まで戻らないため、むくみます。デスクワークと同様ですが、長時間筋肉を動かさないことがむくみの原因です。
代謝機能の低下
腎臓機能の低下や甲状腺機能の低下により代謝が遅くなることで、むくみにつながります。特に甲状腺ホルモンは水分代謝をするホルモンです。むくみだけでなく、疲労感や汗をかく量などが以前と比べて変化した場合、甲状腺ホルモンの分泌に関係している可能性があります。男性より女性の方が甲状腺の病気になりやすい傾向がありますが、更年期症状と見分けがつきにくいです。以前よりむくみが気になる方や発汗量が増えた方、動悸が気になる方はかかりつけ医に相談してください。
(参考文献:野崎駅前しんご内科 糖尿病・甲状腺クリニック 更年期障害?甲状腺の病気による症状?)
むくみ太りかチェックしてみよう!
むくみ太りであるかは簡単にチェックできます。
まず、足首やすねなどむくみの気になる部分を10秒間押します。指を離した時に押した部分の戻り方で、むくみ太りか肥満なのかが分かります。
- 押した箇所がすぐに戻る…肥満
- 押した箇所が戻らない…むくみ太り
肥満の場合は、押した箇所が凹まずにすぐに戻ります。しかし、むくみ太りの場合は押した箇所がすぐに戻りません。むくみは夕方以降に起こりやすいので、朝と夕方の2回チェックしてみてください。
肥満ではないからといって、安心してはいけません。なぜなら、むくみ太りを放置していると太りやすく、脂肪が落ちにくい身体になるからです。むくみ太り、水太りの原因は、代謝機能の低下です。代謝機能を改善しなければ、老廃物がうまく流れず体内に滞るので体重が減りにくい状態につながります。すっきりした体形になるには、原因である”むくみ”を解消することから始めましょう!
むくみ太りの解消法
むくみ太りは、毎日少し意識するだけで改善ができます。大切なことは継続です。一時的な改善では効果に期待はできないので、本気でむくみ太りを改善したいのであれば習慣として取り入れていきましょう。どの方法が自分に適した方法なのかチェックしてみてください。
食生活を改善
食事のポイントは塩分量です。濃い味が好きな方も多いと思いますが、食事の塩分量は控えめにしましょう。自分が思っている以上に濃い味に慣れてしまっている場合が多いです。
改善方法としては、調味料は料理に直接かけずに小鉢に出し、味を調整しましょう。また、出汁の味を基本にした食事内容に変えてみましょう。出汁の味をベースに調理すると、素材の味を楽しめるようになり自然と味付けがマイルドに変わっていきます。忙しい毎日で出汁をとる時間がない方も多いでしょう。だしパックを活用したり、前日に水に漬けておくだけで出汁がとれる便利なポットもあります。漬物をたくさん食べたり、お醤油をかけ過ぎていませんか?むくみから卒業するには継続が大切なので、毎日少し意識しながら、自分にあった方法を見つけてみてください。
【巡りを整えるお茶を習慣に】
毎日飲む水分から変える方法もおすすめです。水やお茶よりも、体内の巡りを整える効果に期待ができるのは薬膳茶です。薬効を持つ植物である「生薬」を使用した薬膳茶は、やさしく身体に働きかけます。同じく生薬を使用する漢方茶も効果に期待ができますが、比較的金額が高く、継続して摂り入れるにはハードルが高いです。
薬膳茶と聞くと独特な香りで、クセがありそうというイメージがありませんか?確かにそのような薬膳茶もありますが、今回は薬膳茶が初めての方にも飲みやすく、ほのかな甘みがあり続けられると好評の「めぐりこまち」を紹介します。めぐりこまちの中でも、余計な水分の排出を促す生薬をブレンドした「青のめぐりこまち」が特におすすめです。含まれる8種類の材料と期待できる働きはこちらです。
原材料 | 期待できる働き |
コーン | 水分の代謝を高める |
ドクダミ | 利尿作用 |
ラカンカ | 天然の甘味料 |
ハトムギ | 水分や老廃物を排出 |
あずき | 水分の代謝を高める 女性ホルモンを整えるイソフラボンを含む |
ごぼう | 利尿作用のある食物繊維を含む |
モリンガ | スーパーフードで知られる栄養の豊富な植物 鉄分、亜鉛、カルシウム、食物繊維など全体的な栄養価をUP |
サラシア | 糖の吸収を抑え、脂質代謝を調整 |
水分の排出を促す植物が、8種類中5種類も使用されています。利尿作用があると、お手洗いが近くなるという理由で避ける方もいますが、尿は不要な水分と老廃物を出すので非常に重要です。身体が出そうとしているものは、我慢せずにしっかり出しましょう。体内に溜めると、むくみは解消されません。
めぐりこまちは悩みに合わせて選べる3種類の味がありますが、すべてカフェインを含みません。カフェインに敏感な方でもリラックスタイムや就寝前に安心して飲めます。青のめぐりこまちは、水分の巡りに特化している薬膳茶です。むくみ太りを改善する習慣にぜひ取り入れてみてください。
薬膳茶がむくみ対策に効果的であることについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
運動やマッサージ
血流を促進するために、適度な運動を取り入れることもおすすめです。短時間の運動ではなく、30分以上の有酸素運動が理想です。特に意識して動かしたい筋肉は、ふくらはぎです。「第二の心臓」と呼ばれるくらい、重要な筋肉であるふくらはぎを動かして、血液やリンパの流れを改善しましょう。ウォーキングや無理しない範囲でのランニングがおすすめです。
仕事中に簡単にできるストレッチだと「つま先で立つ→かかとを下す」もあります。
このストレッチを繰り返すだけでふくらはぎを動かせるので、むくみを感じた時におこなってみてください。デスクワークの方は、時間を決めてストレッチをするようにしましょう。1時間ごとに休憩をとり、水分や血液を流しましょう。
習慣的な運動が難しい場合は、マッサージを取り入れましょう。この場合も、ふくらはぎを重点的におこないます。力を入れておこなうのではなく、水分を流すイメージです。膝の後ろには、膝窩リンパ節といいリンパの合流点がありあます。足首→ふくらはぎ→膝窩リンパ節に流すことを意識しておこないましょう。
手や腕のむくみが気になる方は脇の腋窩リンパ節、顔のむくみが気にある方は鎖骨リンパ節に流しましょう。ボディクリームやボディオイルがあると、摩擦がなくマッサージしやすいです。
入浴で血流促進
シャワーで済ませる方も多いと思いますが、できる限り湯船に浸かりましょう。入浴することで、身体の内側から温まり臓器の働きも活発になります。身体を温めることで筋肉がゆるみ、血管が広がります。手や足の先まで血液が行き届くので身体全体の巡りが整います。
お湯の温度は37~40度、入浴時間は10~15分が理想です。42度以上のお湯では交感神経が優位になり、血圧が上がり興奮状態になります。リラックス状態の副交感神経が優位の時に臓器は活発に働くので、お湯の温度に注意しましょう。好きな香りの入浴剤でリラックス効果を高めるのも、血流の促進に効果的です。天然精油は分子が小さく、毛細血管にまで入り込み血流を促進します。
※妊娠中や生理の時に使用を控えた方がいい精油もあるので注意しましょう。
むくみ太りは代謝を整えて改善しよう
むくみは日常的な悩みですが放置しているとむくみ太りや水太りにつながり、見た目も変わります。毎日こまめに水分を摂取して、血液やリンパの流れを整えましょう。また、ふくらはぎの筋肉を動かすことも忘れずにおこなってください。
続けやすい改善習慣として、薬膳茶の「めぐりこまち」を取り入れてみてください。毎日職場に持っていくお茶やリラックスタイムに飲むお茶を薬膳茶に変えることで、より体内の水分代謝に働きかけます。また、ラカンカの自然な甘さは「間食したい気持ちを抑えてくれる」という口コミも多く、ダイエットをしている人にも人気です。せっかく飲むなら効果的なものを選びませんか?めぐりこまちでむくみ体質から卒業しましょう!