薬膳茶には、巡りを改善するものや体を温める商品など、いくつかの種類があります。
期待する効果を得るには、自身に合った種類を選ぶことが重要です。中医学の基礎知識を身に付ければ、薬膳茶は自宅でも簡単に作れますよ。
はじめての方は専門店の商品を参考にしたり、体質診断を活用して、健康習慣をスタートさせましょう。
目次
薬膳茶とは

薬膳茶の特徴は、以下の4つです。
- 中医学の知識で体を整えるお茶
- 体質や目的に合った食材を組み合わせられる
- 漢方茶との違いは材料
- 薬膳茶の効能は多種多様
薬膳茶は基本的な知識さえ身に付ければ、自宅でも簡単に試せる健康法です。まずは、中国に古代から伝わる中医学の存在を知り、薬膳茶を身近に感じてください。
また、同じルーツをたどる漢方茶とも比較しながら、薬膳茶を生活に取り入れる上で大切なポイントを確認しましょう。
中医学の知識で体を整えるお茶
薬膳茶は、中医学の知識を使って体のバランスを整えるお茶です。中医学では、体質や目的に合った作用を持つ食材を煎じて飲む療養がおこなわれてきました。
薬膳茶は、中医学において陰と陽に分けられる食材を組み合わせて作ります。例えば、体を冷やす作用がある緑茶や夏野菜などは陰、体温を上げる効果のあるしょうがや紅茶などは陽に分類されます。
また、気・血・水の考え方も薬膳茶には重要です。エネルギー(気)と栄養(血)、潤い(水)がバランス良く巡っている状態が健康とされ、不足する要素を補う方法の一つが薬膳茶です。
2,000年以上も実践され続けてきた中医学が効果を証明する薬膳茶は、現代人にも有用な健康法でしょう。
体質や目的に合った食材を組み合わせられる
薬膳茶は、中医学に基づき、その人の体質や目的に合った食材を組み合わせて作ります。
中医学によると、人間の体質は気血水の巡りによって「気虚・血虚・陰虚・気滞・瘀血・痰湿」の6つに分類されると言われています。つまり、体質によって補うべき成分も異なるのです。
薬膳茶を買う前に、自身の体質を分析して、最も自分に合った薬膳茶を選びましょう。
また、中医学では、食材を「酸・苦・甘・辛・鹹」という5つに分けられています。五味を決める要素は味や香りだけではありません。体にもたらす作用も重要な要素です。
そのため、食材の組み合わせや目的を良く考えて選びましょう。
漢方茶との違いは材料の種類
薬膳茶と漢方茶の違いは、材料の種類にあります。漢方茶には生薬といわれる種類の原料が使用されるため、多くの方が独特な味や香りをイメージします。
一方、薬膳茶は「口にするものみな、薬同様の効果をもつ(薬食同源)」の考えに基づいて、食材を使用します。黒豆やとうもろこし、果物など、普段は食事で口にする種類も材料になり得るため、飲みやすさが特徴です。
薬膳茶は材料をすり潰したり粉砕したりする必要がないため、自宅でも簡単に作れますよ。
薬の力で不調を治癒するのか、食材の力で健康を引き出すのか、状況や目的に応じて使い分けると良いでしょう。
薬膳茶の効能は多種多様
薬膳茶がもたらしてくれる効能は多種多様です。中医学に基づいて作られている薬膳茶は、その人の体調や体質に寄り添って作られています。
ですから、薬膳茶から得られる効能は、使用されている食材によって少しずつ異なるのです。
例えば、むくみやすい体質で常に体が重だるいと感じている人は、代謝の働きを助ける効能やデトックス効果がある薬膳茶がおすすめです。
体のエネルギー不足を感じている人は、内臓の働きを整える効能がある薬膳茶を取り入れると、活力アップに効果が期待できます。
このように、薬膳茶は自分の体質や体調別に作られているため、その日の体調や気分によって使い分けができる便利なお茶なのです。日常生活に上手に取り入れれば、毎日の健康サポートに役立ててくれるでしょう。

目的でみる薬膳茶の種類

目的別でみた薬膳茶の種類は、以下の6つです。
- 巡りを改善する
- 体を温める
- 体を冷ます
- 消化を助ける
- 代謝を良くする
- 気持ちを落ち着かせる
薬膳茶で健康や美容を目指すには、適切な種類を選ぶ必要があります。食材が持つ効能を確認して、自身に合った薬膳茶を見つけてくださいね。
巡りを改善する
薬膳茶の種類には、巡りを改善するものがあります。体の不調は、気・血・水の滞りが原因になっている可能性があるため、巡りを促進する薬膳茶を試しましょう。
ストレスやイライラを感じる際は、気の巡りを改善する食材の組み合わせがおすすめです。マイカイ花やジャスミンを使った薬膳茶は香りが良く、リラックス効果をもたらします。
手足の冷えや体のコリに悩む方は、血が潤滑に巡っていない可能性があります。ベニバナは体を温めることで血流を良くし、全身の固まった筋肉をほぐします。
血流は月経や更年期の不調にも影響するため、継続的なケアを心掛けましょう。
体を温める
薬膳茶の種類には、体を温める組み合わせがあります。冷えに悩む方は、温性や熱性の食材を使った薬膳茶を飲んで、体調を整えましょう。
体を適切に温めるには、症状に合ったアプローチをする必要があります。寒気を感じる際は、生姜や紫蘇などで熱を発散させて、体表を温める方法がおすすめです。
慢性的な冷えがある場合は、臓器のはたらきを促進させるシナモンや、体温を維持する黒砂糖などを取り入れましょう。
辛味や甘味の食材には、冷えを緩和させる効果があるため、薬膳茶の材料選びの目安にしてください。
体を内側から温める薬膳茶は、常温から温にして飲むと効能を発揮しますよ。
体を冷ます
体のほてりを冷ます際に効果的な薬膳茶があります。涼性や寒性、平性の薬膳茶を飲めば、体の嫌な熱が取れて、暑い夏場でも快適に過ごせますよ。
薬膳茶で体を冷ます方法には、体表への作用と、臓器へのアプローチの2種類があります。
体表から熱を発散させる桑葉は、風邪を引いた際に煎じて飲むと良いでしょう。寒性の菊花は、臓器の熱を取るはたらきがあるため、吹き出物や皮膚の腫れが気になる場合におすすめです。
体を覚ます食材は、辛味や苦味、鹹味を目安に選んでくださいね。
暑い時期におすすめの薬膳茶は、冷たくしたほうが効果を発揮する場合があるため、飲み方にも着目しましょう。
消化を助ける
消化不良や食欲不振におすすめの薬膳茶があります。臓器のはたらきを促進させる食材や、香りで食欲を誘う種類を試しましょう。
ハーブショップで購入できるタイムには、消化を促して胃の調子を整える作用があります。食べすぎが原因の胃の不調には、乾燥タイム小さじ1杯分を、熱湯200mlで煎じた薬膳茶がおすすめです。
食欲不振には、なつめが効果を発揮しますよ。なつめは長に渡って接種しても、副作用の出にくい生薬といわれています。漢方薬にも多く使われる、ポピュラーな薬膳です。
食欲がなく食事を取りにくい場合でも、お茶なら飲みやすくなります。栄養補給の手段として、積極的に薬膳茶を活用してくださいね。
代謝を良くする
体が重く感じる際は、代謝を良くする薬膳茶を選んでください。代謝の改善には、便通を良くする方法と、水分の排泄を促進させるやり方の2種類があります。
便通の改善には、過剰な熱を冷ましたり、大腸の乾燥を防いだりすることが重要です。はちみつは大腸に潤いを与えて、便のとおりを良くする効果があります。温かい薬膳茶に少量ずつ加えて、取り入れましょう。
むくみ対策として有用なのは、はとむぎです。はとむぎ茶は、手軽なティーバッグを使用するのも良いですね。
便や余計な水分が体に溜まると、不快なだけでなく、病気に繋がる恐れもあります。日頃よりデトックスを心掛けましょう。
気持ちを落ち着かせる
緊張やイライラで気持ちが高ぶっているときは、薬膳茶を飲んで落ち着く療法があります。リラックス効果のある食材を選んで、簡単な薬膳茶を作りましょう。
すっきりとした香りで人気のラベンダーは、緊張による消化不良や頭痛を緩和し、安眠をサポートします。紅茶とブレンドすると、ラベンダーの香りがマイルドになり飲みやすいですよ。
暑さやほてりが原因で気持ちが高ぶる際は、ミントと緑茶を組み合わせて、心をすっきりさせるのがおすすめです。
気持ちが張り詰めた状態が続くと、体の不調に繋がる可能性があります。過度な緊張を和らげる方法として、薬膳茶を取り入れてみましょう。
味わいでみる薬膳茶の種類

薬膳茶を取り入れる上で、味も重要な要素です。なぜなら、いくら効能が良くても飲みにくい味わいだと、習慣化しにくいためです。
薬膳茶は毎日コツコツ飲むことでより効率よく健康効果をサポートしてくれるため、飲みやすい味を選びましょう。
ここでは、薬膳茶の味わいを種類別に紹介します。薬膳茶選びの参考にしてください。
ハトムギ茶は苦味が少なく飲みやすい
ハトムギ茶はクセや苦味が少ないため多くの人に親しまれている薬膳茶です。その上、さまざまな効能も持っています。
ハトムギは、生薬「ヨクイニン」の原料として使われています。「ヨクイニン」には、痛みやしびれを和らげてくれる効果が期待できるため、関節痛やリウマチに悩んでいる人におすすめです。
さらに、ハトムギにはたんぱく質が豊富に含まれています。なんとたんぱく質の含有量は、精米の2倍以上です。
その栄養価の高さから多くの薬膳茶に用いられており、デトックス効果、美肌のサポート、生活習慣の予防にも効果が期待できます。
ぜひ、毎日の習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。
黒豆茶は香ばしい香り
黒豆茶は、黒豆を香ばしく炒ってから煎じているため、香ばしい香りが特徴です。さらに、黒豆は大豆の仲間であるため、栄養が豊富に含まれています。
特に、抗酸化作用が強いため、老化防止や美肌サポート食材として注目されており、女性からの人気が強い食材です。
また、黒豆には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には血糖値の急上昇を抑制してくれるため、ダイエット中の人にもおすすめです。
黒豆の香ばしさが鼻いっぱいに広がるため、リラックス効果も期待できますよ。
ドクダミ茶は独特な味わい
ドクダミ茶は独特な味わいであるため、苦手と感じる人も多いかもしれません。生のドクダミは特有の苦味がありますが、薬膳茶に用いる際は、乾燥と焙煎をしているため、比較的飲みやすい味わいになっていると言われています。
しかし、ドクダミのみの薬膳茶は飲みにくいと感じるケースもあるため、何種類かの食材とブレンドすると、飲みづらさが解消されるでしょう。
独特の味わいがあるドクダミですが、カリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルが豊富に含まれています。特に、カリウムには利尿作用があるため、デトックス作用をサポートしてくれる大変優秀な食材です。
その他にも、生活習慣病予防や美肌サポートなど、嬉しい健康効果がたくさんあります。ぜひ上手に取り入れてみてください。
あずき茶はほのかな甘味を感じられる
あずき茶はほのかな甘味が特徴的な薬膳茶です。そのため、寝る前のリラックスタイムやティータイムにピッタリです。
あずき茶にはミネラルの一種である「カリウム」が豊富に含まれています。「カリウム」は体内の余分な塩分を排出してくれます。
さらに、あずき茶には利尿作用がある「サポニン」も豊富に含まれています。「サポニン」にはデトックス作用があり、体内に溜まった余分な水分や老廃物の排出をサポートしてくれます。
また、あずき茶には強い抗酸化作用を持つポリフェノールも含まれているため、美肌のサポートにもおすすめの食材です。皮膚のターンオーバーを促してくれるビタミンB2、整腸作用のある食物繊維も含まれており、体の内側と外側の両方から美肌をサポートしてくれますよ。
あずき茶には上記のような効果が期待できることから、近年ダイエット食材として注目されています。あずきが入った薬膳茶のダイエット効果をもっと知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
生姜茶はピリッとした味わい
生姜茶はピリッとした味わいが特徴です。リフレッシュタイムに飲めば、気分がスッキリしますよ。
生姜のみですと、辛みが強いため、はちみつと合わせると飲みやすくなるのでおすすめです。
ピリッとしているのは、辛み成分であるギンゲロール(ジンゲロール)が豊富に含まれているからです。ギンゲロール(ジンゲロール)には血行促進の効果が期待できるため、体の冷えにお悩みの人はぜひ取り入れてみてください。
血行が良くなると、代謝アップも期待できるため、ダイエット中にもおすすめの食材です。
さらに、抗炎症作用や鎮痛作用もあるため、風邪の引き始めや風邪の予防にもピッタリです。
適切な薬膳茶を選ぶ方法

適切な薬膳茶を選ぶ方法は、以下の4つです。
- 目的から選ぶ
- 材料から選ぶ
- 季節や体調で選ぶ
- 体質に合わせて選ぶ
- 味で選ぶ
薬膳茶で期待する効果を得るには、選び方が重要です。自身に合った種類を見つけるには、注意点もあるため確認してください。
慣れてきた際は、薬膳茶の選び方を変えてみると、新しい味わいや意外な効果に出会える可能性がありますよ。
目的から選ぶ
最適な薬膳茶の種類は、目的から選べます。目的に合った食材を使って薬膳茶を作れば、体に期待する効果を得られるでしょう。
しょうがは体を温め、柑橘系は気を落ち着かせるなど、食材にはさまざまな作用があるため、考慮しながら薬膳茶を選びましょう。
薬膳茶で健康や美容を目指す際は、目的を明確にすることが大切です。ダイエットを目的にするケースでは、脂肪やむくみなどの原因を判断して、食材を選ぶ必要があります。
不調や肥満の原因が曖昧な場合は、体質による薬膳茶選びからはじめるのがおすすめです。
材料から選ぶ
薬膳茶は材料から選ぶ方法があります。味や効能で気になる種類を探すところからスタートすれば、薬膳茶選びが楽しくなりますね。
生薬としてもメジャーななつめや、華やかな香りが人気のマイカイ花は、人気の薬膳です。スーパーやハーブショップ、茶葉店などで簡単に手に入れられますよ。
食材を選ぶ際、味や香りが気に入っても、性質が自身の体に合わない場合があるため注意が必要です。
食材が持つ特性は、以下を参考にしてくださいね。
五性 | 効果 | 食材の例 |
---|---|---|
熱 | 最も温める | 乾姜、桂皮、とうがらし |
温 | 温める | 紫蘇、人参、かぼちゃ |
平 | 温めたり冷やしたりしない | とうもろこし、米、卵 |
涼 | 冷やす | はとむぎ、セロリ、だいこん |
冷 | 最も冷やす | こんぶ、すいか、塩 |
五味 | 効果 | 食材の例 |
---|---|---|
酸 | 唾液の分泌を良くする | 柑橘系、トマト、ヨーグルト |
甘 | 気を補う | とうもろこし、松の実、大豆 |
辛 | 体温を上げる | 八角、コショウ、しょうが |
苦 | 精神を安定させる | 菊花、アロエ、茶 |
鹹 | 便をやわらかくする | おおむぎ、塩 |
季節や体調で選ぶ
季節や体調に合わせて薬膳茶を選ぶ方法があります。体は季節や体調の影響を受けやすいため、考慮しながら食材を選ぶことが大切です。
季節による体の変化は、以下のとおりです。
季節 | 体の変化 | おすすめの食材 |
---|---|---|
春 | 胃腸が弱まる 気持ちが不安定になる | 香りの良いスパイスやハーブ |
夏 | 体に熱がこもる 食欲がなくなる | 寒・涼の食材 食欲を誘うスパイス |
秋 | 乾燥する 風邪を引きやすい | 酸・甘の食材 水分を補う食材 |
冬 | 体が冷える 体調を崩しやすい | 辛・鹹の食材 腎を補う食材 |
体を温めたり冷ましたりするだけでなく、季節によって不足しがちな要素を補う種類の薬膳茶を選んでくださいね。
体質に合わせて選ぶ
薬膳茶は、体質に合わせて選ぶのがおすすめです。摂取すべき要素は一人ひとり異なるため、薬膳茶から効果を見出すには、まず自身の体質を適切に把握する必要があります。
体質は気・血・水の状態で、気虚・血虚・陰虚・気滞・瘀血・痰湿の6つに分類できます。
血虚タイプでは体内で血の要素が不足しているため、黒豆やクコの実などを積極的に取り入れると良いでしょう。
体質の分類は、自覚する症状だけでは判断が難しくなります。無料で体質診断のサービスを提供している専門店があるため、薬膳茶をはじめる際に活用してくださいね。
味で選ぶ
薬膳茶は、毎日継続して飲むことでより効果を発揮すると言われています。そのため、効果や効能だけではなく、味わいで選ぶことも大切です。
たくさんの食材がブレンドされていると、その分味わいも複雑になる傾向にあります。ですから、初めて薬膳茶を取り入れる人は2〜3種類ブレンドされた薬膳茶から始めてみましょう。
慣れてきたら苦味がある食材やたくさんの種類がブレンドされた薬膳茶にもチャレンジしてみてください。

薬膳茶の簡単な作り方

簡単に作れる薬膳茶のレシピは、以下の3つです。
- 黒豆+とうもろこし
- 菊花+クコの実
- なつめ+しょうが
薬膳茶は効能を引き出したり、強すぎる作用を抑えたりするために食材を組み合わせます。
はじめての方は簡単なレシピを参考にしながら、食材の種類を増やしていきましょう。
黒豆+とうもろこし
むくみが気になる方には、黒豆ととうもろこしのお茶がおすすめです。黒豆ととうもろこしは水分の排出をサポートする種類の食材で、デトックス効果が期待できます。
洗って水気を切ったとうもろこしのひげと、炒った黒豆を入れたティーポットに、熱湯を注いで蒸らしたら完成です。黒豆の香ばしさがクセになる、美味しい薬膳茶ですよ。
炒り黒豆はフライパンで簡単にできますが、より手軽にしたい場合は、市販の黒豆茶を使用しても良いでしょう。
気虚や陽虚タイプでは、季節の変わり目にむくみやすくなります。体がすっきりしないときは、代謝を促進してくれる薬膳茶を試しましょう。
菊花+クコの実
血圧が高めの方には、菊花とクコの実、桑葉をブレンドした薬膳茶をおすすめします。肝を滋養するクコの実と桑葉、血流を促進する菊花を組み合わせれば、高血圧の改善が期待できますよ。
作り方は、3つの食材をティーポットに入れて、熱湯を注ぐだけです。抽出に使ったクコの実は、果実も美味しく食べられますよ。
菊花やクコの実は、眼精疲労も癒すといわれているため、デスクワークを頑張った日にも取り入れてみましょう。
菊花や桑葉は茶葉店で、クコの実はスーパーでも探せます。通販を利用すれば、ほとんどの種類の薬膳が簡単に手に入るため便利ですよ。
なつめ+しょうが
免疫力を高めるには、なつめとしょうがの薬膳茶がおすすめです。気を補うなつめやしょうがは、感染症予防に役立ちます。
体力回復を促す黄耆や、血行を良くするスパイスを加えると、相乗効果でより元気を引き出す薬膳茶になりますよ。
なつめとしょうが、黄耆をブレンドして薬膳茶を作る際は、全ての食材を刻んで鍋で煮出します。食材の成分が十分に抽出されたところでカップに移し、温かいうちに飲んでくださいね。
生薬としても使われるなつめは、滋養強壮や老化防止の薬膳として中国でよく食べられています。日本ではドライフルーツがメジャーで、スーパーでも購入できます。
薬膳茶を美味しく作るポイント

次に、薬膳茶を美味しく作るためのポイントを6つ紹介します。毎日飲み続けるには美味しさも重要です。
ポイントを押さえて美味しい薬膳茶作りにチャレンジしてみてくださいね。
食材は有機栽培や無農薬のものを選ぶ
薬膳茶を作る際、食材はできるだけ有機栽培や無農薬のものを選びましょう。なぜなら、食品に農薬や化学肥料が残っていると、本来食材が持っている効能が弱まってしまう可能性があるためです。
ただし、有機栽培や無農薬であっても、食材の鮮度が悪いと薬膳茶への効能や味に影響を及ぼしかねません。食材を購入したらその日のうちに薬膳茶作りに取り掛かるのがベストです。
旬の食材を取り入れる
旬の食材を取り入れると、薬膳茶の効能をより高めてくれるでしょう。なぜなら、旬の食材は特に栄養価が高まるためです。
例えば、寒い時期に生姜茶を飲むと、冷え性の改善をより実感できるはずです。
体の調子はその人が持っている免疫力だけではなく、気候や環境によって変化します。ぜひ旬の食材を薬膳茶に取り入れて、健康サポートに役立ててください。
食材は適切な大きさに切る
食材の特徴をよく理解して適切な大きさに切ることも大切なポイントです。同じ時間でバランス良く成分を抽出できるように、食材ごとに大きさを変えましょう。
同一食材に関しては大きさを揃え、抽出にムラを出さないようにするのも美味しく作るポイントです。ただし、豆や穀物類は切り分けられません。その場合は、豆や穀物類に合わせて他の食材の大きさを変えましょう。
また、花や柑橘類などは熱を加え過ぎると香りが飛んでしまいます。これらは香りが飛んでしまう前に取り出すと、香りが飛ぶことなく楽しめます。
目的に合わせた比率で調合する
薬膳茶の効能をしっかり感じたい場合は、目的にあった比率で食材を調合するのも大切です。
例えば、冷え性の改善を目的としている場合は生姜の比率を増やし、アンチエイジングを目的としている場合はあずきの比率を増やしてあげましょう。
ただし、目的ばかり気にして食材の相性を無視してしまうと、飲みづらい味わいになってしまう可能性があるため注意が必要です。
まずは相性の良い食材を2〜3種類ブレンドしてみることから始めてみてください。
抽出時間に気をつける
薬膳茶を作る際は、抽出時間にも気を配りましょう。抽出時間が短すぎると、食材が持つ栄養成分が十分に抽出されず、反対に長すぎると成分が変質してしまう恐れがあります。
抽出時間は食材の種類や、食材の大きさによって異なるため、食材に合った抽出時間を守るのがポイントです。
また、抽出時間だけではなく、抽出温度にも気を配りましょう。なぜなら、温度が低いと栄養成分の抽出に時間がかかり、反対に温度が高いと成分が変質する恐れがあるためです。
ストップウォッチや温度計を使って正確に測ると美味しい薬膳茶作りに役立ちます。
劣化しないように保存する
薬膳茶は直射日光や湿気、熱に弱いと言われています。そのため、機密性の高い茶筒に入れて保存するのがおすすめです。
茶筒はその機密性の高さから直射日光や熱、湿気から守ってくれるため、薬膳茶の劣化を防止するのに役立ちます。
しかし、適切な保存方法を守っていても、時間の経過とともに少しずつ劣化していきます。できるだけ長期保存は避け、1週間程度で使い切りましょう。
薬膳茶を取り入れる際の注意点5つ

薬膳茶を日常生活に取り入れる際、注意してほしいポイントが5つあります。
注意点を良く理解すれば、薬膳茶の知識もより深まりますよ。
服薬中や通院中の人はかかりつけ医に相談する
薬膳茶は漢方にも使われている生薬が用いられているため、服薬中や通院中の人はかかりつけ医に相談しておきましょう。妊娠中や授乳中の人も事前に相談しておくと安心です。
万が一、体調に異変を感じた場合は飲むのをやめ、すぐに医療機関を受診してください。
カフェインの摂りすぎに気をつける
薬膳茶にはカフェインが多く含まれている場合があります。健康な大人のカフェイン摂取量は1日400mgまでと言われています。
1日の上限量を超えないようにするだけではなく、一気飲みしたり、寝る前に飲んだりするのは避けましょう。
体調によっては逆効果になる可能性がある
薬膳茶は毎日の習慣として飲むことをおすすめしています。
しかし、体調が悪い時に飲むと返って具合が悪化する可能性があるため、飲まない日を設けることも大切です。
体調が悪い日は一旦飲むのをやめて、体調が戻り次第再開しましょう。
材料の特徴をよく理解する
薬膳茶を飲む時は、入っている材料の特徴をよく理解しておきましょう。
何が入っているかだけでなく、材料が持っている効能を理解すれば、自分の体質に合うかどうかも判断できるようになります。
一気飲みは避ける
薬膳茶は一気飲みせず、少量をこまめに飲みましょう。なぜなら、一気飲みをすると逆にむくみやすくなってしまうからです。
早く効能を得たいからといって短時間でたくさんの量を摂取すると返って逆効果になる可能性もあるため注意してください。
手作りが手間に感じる場合は「めぐりこまち」の薬膳茶がピッタリ

手作りの薬膳茶は自分好みに作れるものの、手間と時間がかかります。
そこでおすすめしたいのが医師監修の薬膳茶「めぐりこまち」なんです。
ここからは「めぐりこまち」の特徴や魅力について紹介します。
複数の種類がブレンドされている
「めぐりこまち」は、世界中から厳選した15種類の茶葉がバランス良くブレンドされています。世界中から集まった茶葉は日本の工場で厳重に管理されているため、品質も保証されています。
また体質ごとにブレンドを変えて、より効能を得やすくなっているのも嬉しいポイントです。
自分で薬膳茶を作るとなると食材集めは困難です。「めぐりこまち」は、自分で薬膳茶を作る手間を省いてくれるため、多くの人からご好評をいただいています。
飲みやすい味わいで初心者も続けやすい
「めぐりこまち」はほんのり甘い味わいなのが特徴です。そのため、薬膳茶初心者の人も美味しくいただけます。
薬膳茶にはさまざまな健康効果が期待できますが、苦い味わいですと毎日続けるのは困難です。その点、めぐりこまちは全種類味わいにこだわって作られています。
ぜひお試しください。
医師監修なので高い品質が保証されている
「めぐりこまち」は医師監修のため、高い品質が保証されています。そのため、リピーターが多い薬膳茶です。
「めぐりこまち」なら、作る手間が省けるため、毎日手軽に薬膳茶をいただけます。
ぜひ、毎日の習慣にして健やかな毎日を過ごしましょう。
3種類の中から自分に合った薬膳茶を選べる
「めぐりこまち」は全部で3種類展開されています。
「青のめぐりこまち」はむくみやすい体質の人に作られており、高いデトックス効果が期待できる薬膳茶です。
「白のめぐりこまち」はエネルギー不足を感じている人のために作られており、代謝を高めイキイキとした毎日をサポートしてくれます。
「黄のめぐりこまち」はストレスを感じやすい人のために作られており、高いリラックス効果が期待できます。
自分の体質や目的が分からない人のためにLINEで体質診断も実施しています。ぜひこの機会にめぐりこまちを取り入れてみてくださいね。
はじめてなら種類が豊富な「めぐりこまち」がおすすめ

薬膳茶をはじめる方は、豊富なラインナップから自身に合った種類の商品を探せる「めぐりこまち」がおすすめです。めぐりこまちでは体質診断の結果から、最適な薬膳茶を選ぶ方法もあります。
インターネットで口コミを調べると、甘みがあって飲みやすい点が多く評価されていました。
薬膳茶で健康や美容を目指すには、継続的に飲み続けることが重要です。美味しい薬膳茶をティーバッグで簡単に淹れられるめぐりこまちから、健康習慣をスタートしましょう。