健康にいいお茶のイメージがある薬膳茶ですが、漢方茶との違いを知っていますか?どちらも健康にいいお茶というイメージがありますが、この2つには明確な違いがあります。
それは「薬としての効果に期待できるか」です。生薬を使用する漢方茶は、病気や症状の改善効果が高く、薬膳茶は手軽に体調管理ができる健康茶です。
今回は、薬膳茶と漢方茶の違いとおすすめの薬膳茶を紹介します。
薬膳茶と漢方茶の違い
薬膳茶と漢方茶は非常に似ているため、違いが分かりにくいですが、明確な違いがあります。
薬膳茶と漢方茶の違いは「薬としても効能があるのか」です。
漢方茶に使用される食材は「生薬」と呼ばれ、古くから民間薬として使われてきました。薬という漢字のとおり、具体的な症状の改善に効果的です。
薬膳茶に使用される食材は、生薬としても食品としても食べられる「食薬」と呼ばれる食材です。体質や体調に合わせて作られ、健康維持を目的としています。
共通した食材も使用しますが、それぞれのお茶を代表する食材があります。具体的な食材は次のとおりです。
薬膳茶で使用される食材
薬膳茶には、果実、豆、花などが使用されます。
- マイカイカ
- 黒豆
- きくらげ など
マイカイカとは、バラ科のハマナスのつぼみです。ピンク色の見た目もかわいく、甘い香りが特徴です。リラックス効果があり、薬膳茶でよく使用されます。また、ビタミンCやポリフェノールが含まれているので肌への効果にも期待できます。
黒豆やきくらげは通常の食品としても食べますが薬膳茶にも人気の食材です。どちらも栄養素が豊富なので、薬膳でもよく使用されます。
漢方茶で使用される食材
漢方茶には、生薬と呼ばれる食材が使用されます。
- 甘草
- 桂皮
- 当帰 など
紀元前から薬として使用されてきた甘草は、漢方を代表する食材です。名前のとおり甘さがある植物で、その甘さはショ糖の150倍といわれています。鎮静作用があり、傷の治療で使われてきた歴史があります。現在は、肌の炎症を鎮めるスキンケア製品に使用されています。
桂皮は、お菓子作りでも使用されるシナモンのことです。発汗作用があるので、身体の冷えを取り除き巡りをよくします。
セロリのような強い香りが特徴の当帰(とうき)は、ハーブの一種です。ホルモンバランスを整える働きがあり、女性の悩みの改善におすすめです。子宮の収縮作用があるので、妊娠中は控えましょう。
薬膳茶と漢方茶の効果の違い
薬膳茶と漢方茶は、効果にも違いがあります。自分の体調や悩みの解決に、どちらがより良いのか参考にしてください。
薬膳茶と漢方茶の効果について詳しく解説します。
体調を整える薬膳茶と生薬の効果を感じる漢方茶
薬膳茶は「体調を整える」ことが目的です。具体的な体調の悩みを改善するのではありません。
たとえば、次のような飲用目的が挙げられます。
- 風邪を引かないため
- 改善代謝を改善したい
- ホルモンバランスを整えたい
- ストレス解消
漢方茶は「病気の改善」が目的です。
たとえば、次のような飲用目的が挙げられます。
- 免疫力を上げたい
- 風邪を治したい
- 血圧を下げたい
- 痛みを抑えたい
「薬は飲みたくないけど、症状を改善したい」と考える方が漢方茶を選ぶ傾向にあります。
病気の改善に対して有効な生薬を使用しているため、漢方は医薬品です。医師の処方がなければ購入はできません。市販の漢方茶との違いは、有効成分の配合量です。処方箋で購入する漢方茶は、効果が強いです。市販品の場合は、安全性を優先しているため効果は穏やかです。
共通点は「未病」へのアプローチ
薬膳茶と漢方茶には共通点もあります。それは、病気には満たない身体の症状である「未病」です。健康でも病気でもない状態のことを指す未病は、病気への進行を防ぐことが大切です。
<未病を予防するには?>
- バランスのいい食事
- 適度な運動
- ストレス発散
- 禁煙
- 禁酒または減酒
しかし、忙しい毎日で生活習慣を見直すことは簡単ではありません。
そんな時こそ、薬膳茶がおすすめです。仕事中に飲む水分を薬膳茶に変えたり、休憩中のコーヒーを薬膳茶にしてみたり、無理なく生活に取り入れられます。
先ほど解説したとおり、漢方茶の強い効果とは違い、薬膳茶はやさしく体調を整えます。薬膳茶を生活の軸におき、少しずつ生活習慣を見直しましょう。
薬膳茶とは
薬膳茶について知るには、薬膳について知る必要があります。薬膳の考え方を含めて薬膳茶についても解説します。
薬膳の考え方を基にした健康にいいお茶
薬膳とは「季節や体質に合った食材を使用した、健康を促進する食事」のことです。何か特別な食材を使用するわけではありません。旬の食材を食べることは、和食と共通していますよね。そのため、意識していなくても薬膳は取っていることも多いです。和食との違いは、薬膳は旬も大切にしますが、その時の体調や体質を一番に食材を選ぶ点です。
成分や食材で選ぶのではなく、体質や症状など「人」に合った食材を使用します。たとえば、女性に多い悩みである生理の悩みの場合。痛みやイライラなど、悩みは同じでも症状は人それぞれ違いますよね。薬膳は、痛みを和らげるために血流促進に働きかける食材、イライラを抑えるために熱を下げる食材など、より人の症状に寄り添った食事内容です。
豆や花などの食材も使用
お茶と聞くと、茶葉を思い浮かべませんか?薬膳茶の場合は、食品として食べる豆やきのこ、花も使用されます。
同じ種類でも効果はそれぞれ違います。
<豆の場合>
- 緑豆…余計な水分を流す(むくみに)
- 黒豆…滋養強壮(アンチエイジングに)
- 小豆…血を補う(生理後や貧血に)
- 枝豆…エネルギー(疲れやすい人に)
以上のように、同じ豆類でも働きは違います。そのため、薬膳では食材ひとつひとつの効果を知ることが大切です。すべての効果を覚えることは難しいので、まずは体調の悩みに当てはまる食材から知りましょう。
効果はそれぞれの薬膳茶で異なる
せっかく飲むなら効果に期待したいですよね。薬膳茶の効果は、使用される食材ごとで異なります。というのも、一緒に配合される食材で効能の増減があるからです。
<作用が増す組み合わせ>
- マイカイカ+黒豆
- シソ+生姜
- ハスの実+なつめ
<控えた方がいい組み合わせ>
- 高麗人参+大根
- 柿+緑茶
- 昆布+緑茶
薬膳の考え方において、以上のような組み合わせが効果を左右します。「薬膳って難しい」「好きな味に作りたいけど、効果が変わるのが心配」と思いませんか?飲みやすく、安心して飲める薬膳茶は後半で紹介します。
薬膳茶を選ぶポイント
スーパーやドラッグストアでも多くの薬膳茶が販売されています。手軽に試しやすいですが、薬膳茶には選ぶポイントがあります。薬膳茶の購入前には、次の3つのポイントを参考にしてください。
自分の体質を知る
もっとも大切なポイントは、自分の体質を知ることです。自分の体質に合った食材を使用した薬膳茶を飲むことで、悩みの改善に働きかけます。ブレンドされる食材により効果が変わる薬膳茶もあるので、体質に合った薬膳茶を選ぶことはとても重要です。
自分のどの体質知ることから始めましょう。自分の体質を診断したい方はこちらをご覧ください。
カフェインの有無
カフェインに敏感な体質の方は、カフェインの有無を確認しましょう。薬膳茶には紅茶や緑茶を使用したものもあります。カフェインが苦手な方や、できるだけ控えたい方は豆や果実などを使用した薬膳茶を選びましょう。
継続ができるか
薬膳茶は、短期間で効果を感じることは難しいです。
継続ができるポイントは次の通りです。
- 味
- 価格
- 購入のしやすさ
継続するうえで、もっとも重要なのは味です。薬膳茶は、クセのあるものもありますが、味の感じ方には個人差があります。甘さのある食材を足してクセをマイルドにしているものもありますし、香ばしさを加えて飲みやすくしているお茶もあります。続けてもストレスにならない味を選びましょう。
また、価格や購入のしやすさも継続と大きく関係します。安価な薬膳茶の場合は、原材料や製造など説明が不十分な場合もあります。通販では、商品の情報が詳しく説明されている場合が多いので、安心感のある薬膳茶を選びたい方であれば、通販での購入もおすすめです。
薬膳、薬膳茶の考えは自然の食材で「体の不調を整えること」です。身体にやさしく働きかける自然の素材なので、その時々の体調にあった薬膳茶を摂り入れましょう。
以上のポイントを含めて、おすすめの薬膳茶を紹介します。
おすすめの薬膳茶「めぐりこまち」で体調を整えよう
薬膳茶について紹介してきた内容を含め、おすすめの薬膳茶「めぐりこまち」を紹介します。めぐりこまちは、飲みやすく続けられる薬膳茶として人気です。通販サイトでは、星4.5以上の評価を獲得しているめぐりこまちの特徴を紹介します。
自分の体質に合ったお茶が選べる
めぐりこまちは体質や悩みで選べる3種類の薬膳茶があります。
それぞれに悩みをサポートする8種類の厳選素材が使用されています。「むくみも気になるけどストレスも多い」「疲れとストレスどちらも悩み」など、どれがいいのか分からない方は「無料体質診断」をおこないましょう。
薬膳茶が初めての方でも飲みやすい味
めぐりこまちは、甘味のある食材を使用しているので飲みやすい薬膳茶です。
<甘味を足している食材>
- 青のめぐりこまち…ラカンカ
- 白のめぐりこまち…シナモン
- 黄のめぐりこまち…アマチャヅル
それぞれに適した食材を使用することで、本来の効果を邪魔せずやさしく身体に働きかけます。いくら健康にいいといっても、クセのある味のお茶では長続きしませんよね。めぐりこまちは「まるで紅茶のような味」と表現されることが多く「薬膳茶=苦い、クセがある」イメージと違います。とくに初めて薬膳茶を飲むという方は、めぐりこまちがおすすめです。
1日1杯のリラックスタイム
めぐりこまちは、リラックスタイムにおすすめの薬膳茶です。作り方は、ティーパック1包あたりお湯200mlを注ぎ、3~5分待つだけ。香りで癒されるだけでなく、自然の甘味があることで間食を抑えられると好評です。
仕事中の気分転換や、頭の中を整理したい時などリフレッシュしたい時におすすめです。
薬膳茶のQ&A
「薬膳茶を飲むタイミングは?」「妊娠中でも飲める?」など、疑問に思う方もいるでしょう。
薬膳茶を飲み始める前に疑問点を解決しましょう。
薬膳茶がおすすめの人は?
薬膳茶がおすすめの人は次のような方です。
- 薬を飲みたくない
- 自然の食材で体調を整えたい
- 健康的な生活を送りたい
自然の食材で体調管理をしたい方は、薬膳茶がおすすめです。漢方茶もいいですが、大切なことは続けることです。好きな味や香りだけでなく、金額や購入のしやすさも関係します。漢方茶よりも続けやすい薬膳茶で、身体に負担をかけずに生活しましょう。
薬膳茶を飲むタイミングは?
薬膳茶は、好きなタイミングで飲みましょう。具体的な量やタイミングは人それぞれの体調で大きく変わります。
たとえば、
- 仕事中にリラックスしたい時
- 冷えが気になる時
- 胃がムカムカする時 など
このように、薬膳茶を飲みたいタイミングはそれぞれ違います。
注意点として、就寝前は量を控えましょう。とくに、カフェインを含む薬膳茶の場合は、寝つきにくくなる場合もあります。また、むくみやすい方は就寝前に水分を摂ることで巡りが悪くなり、むくみが悪化する原因にもなります。適量を楽しみましょう。
どのくらいの期間飲めばいいの?
薬膳茶は、長期間飲むことが望ましいです。悩みや症状をすぐに治したいとお考えの場合は、薬膳茶ではなく漢方茶や薬の方が早く実感できるでしょう。薬膳茶はあくまでも、自然の食材を使用し、食事をとおして健康をサポートします。毎日少しずつ薬膳茶を飲みながら体調を整えましょう。
薬膳茶は妊娠中も飲める?
基本的に妊娠中でも薬膳茶は飲めます。しかし、薬膳茶といっても生薬を使用している場合もあります。妊娠中の体調は非常にデリケートなので、心配な方はかかりつけ医に相談ください。
身体にやさしく働きかける薬膳茶を取り入れよう
薬膳茶と漢方茶の違いについて紹介しましたが、毎日の健康習慣として手軽に続けるなら薬膳茶がおすすめです。
忙しくストレスの多い毎日では、健康のためとはいえ、生活スタイルをいきなり変えることは難しいでしょう。しかし「身体のために何か始めたい」「薬は飲みたくない」「手軽に続けたい」ということであれば、1日1杯の薬膳茶から始めませんか?
まずは、自分の体質を知ることが大切です。「無料体質診断」
そして、体質に合った薬膳茶で身体にやさしい生活を始めましょう。めぐりこまちがサポートします。