薬膳茶

健康に導くお茶の種類と効果を解説|自分の体質に合うお茶の選び方も紹介

記事の監修

株式会社薬膳の極み 代表取締役社長

依田 恭平

『薬膳を通じて健康的な社会を創造する』をミッションに、薬膳ダイエット茶のD2C事業・薬膳の資格発行事業を展開。セミナー・講演は累計300回以上開催、述べ2000人以上が参加。NHKジャーナル出演。POLAコラム執筆などメディアに掲載多数。

忙しい毎日の中で、なんとなく感じる「不調」や「疲れ」。薬に頼らず、もっと自然な方法で体を整えたいと思ったことはありませんか?

そんな方にこそ知ってほしいのが「お茶」の力です。種類ごとに異なる健康効果があり、選び方や飲み方を工夫すれば、内側からの体質改善が目指せます。

今回は、緑茶・紅茶・薬膳茶など代表的なお茶の特徴や効果を解説し、自分の体質に合ったお茶を選ぶポイントもご紹介します。自然の恵みを味方に、心と体を心地よく整えましょう。

お茶による健康効果

お茶による健康効果

お茶は「ただの飲み物」ではなく、体の内側から健康を支える優れた働きを持っています。ここでは、お茶による健康効果をご紹介します。

抗酸化作用|老化を防ぎ、細胞の健康を守る

お茶に含まれるカテキンやポリフェノールは、強い抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を抑える働きがあります。活性酸素とは、細胞を酸化させ、シミやシワ、動脈硬化など老化現象を引き起こす原因のひとつです。

抗酸化成分が豊富なお茶を習慣的に取り入れることで、細胞レベルからのエイジングケアが可能になります。特に「緑茶や白茶」は、抗酸化成分が多く、美容や健康維持を意識する方におすすめです。

リラックス効果|ストレスに負けない心をつくる

緑茶に含まれるテアニンには、神経を落ち着かせるリラックス効果があります。現代人は仕事や人間関係によるストレスで自律神経が乱れがちですが、テアニンは副交感神経を優位にし、心身を穏やかに整えます。

香り高いジャスミン茶やカモミールティーもリラックス効果が高く、心を癒したい時にぴったりです。忙しい合間の一杯が、気持ちの切り替えに役立ちます。

さらにテアニンは、ストレス軽減だけでなく、脳波のα波を増やし睡眠の質も向上させます。特に緑茶を水出しで飲むと、カフェインを抑えつつテアニン効果を高め、リラックスや快眠につながります。

代謝の促進|体のめぐりを高めて内側から整える

烏龍茶やプーアル茶に含まれるポリフェノール類は、脂肪の吸収を抑え、分解を促します。特に食後、余分な脂肪が体内に蓄積されるのを防ぐ効果があります。

加えてポリフェノールには、血管を広げて血流を促進する作用もあり、それにより体のすみずみに酸素や栄養素が行き渡ります。その結果、基礎代謝が上がり、冷え性やむくみの改善につながるのです。

また、温かいお茶を飲む習慣自体が体を内側から温め、代謝アップをサポートします。運動やボディメイクと組み合わせることで、より効果的に健康な体作りを後押しします。

整腸作用|腸内環境を整えて体調改善

お茶には整腸作用があり、腸内環境を改善するのに役立ちます。特に、プーアル茶やハトムギ茶に含まれるカテキンや食物繊維は、腸内フローラのバランスを整え、便秘やお腹の張りを改善します。

腸の働きが良くなると、免疫力の向上や肌荒れの改善にもつながり、全身の健康状態の底上げが可能です。毎日の水分補給をお茶に置き換えることで、手軽に腸活を始められます。

さらに、お茶と合わせてヨーグルトや納豆などの発酵食品を摂取することで、より腸内フローラが整い、便通や免疫力が向上します。お茶の整腸作用と発酵食品の善玉菌が相乗効果を生み、効果的な腸活となるでしょう。

代表的なお茶の種類と効果

代表的なお茶の種類と効果

お茶の効果は、種類によって大きく異なります。

  • 緑茶
  • 烏龍茶
  • 紅茶
  • プーアル茶
  • 麦茶
  • 白茶

ここでは、これらの代表的なお茶の種類と効果について解説します。

緑茶

緑茶は、カテキンやビタミンCが豊富に含まれており、抗酸化作用が強いことで知られています。この作用は、細胞の老化を防ぎ、免疫力を向上させる効果があります。脂肪燃焼や血糖値の上昇を抑制する働きもあり、糖尿病の予防に有効です。

さらにカテキンは、血中のLDL(悪玉コレステロール)を減少させ、HDL(善玉コレステロール)を増加させることで、動脈硬化のリスクを低下させる働きがあります。緑茶は食事と合わせやすく、日常的に取り入れやすい点も大きな魅力です。

烏龍茶

烏龍茶の特徴は、ポリフェノールによる脂肪分解作用です。脂っこい食事と相性が良く、食後の血中脂肪の吸収を抑えることで、ダイエット効果や血糖値の安定化を後押しします。また、代謝を高める働きがあるため、冷え性やむくみの改善にも役立ちます。

さらに烏龍茶には、抗酸化作用があり、肌の老化を防ぎます。これに含まれるポリフェノールは、活性酸素を除去し、肌トラブルをケアするのに欠かせません。しみやくすみの予防にもつながり、美肌づくりをサポートしてくれます。

紅茶

紅茶は完全発酵茶で、カフェインやテアフラビンなどの抗酸化成分を含みます。これらは動脈硬化の予防や血糖値の上昇を抑える効果を発揮し、生活習慣病の対策にもおすすめです。

さらに、紅茶には集中力アップや眠気を軽減する効果があります。これは、紅茶に含まれるカフェインとテアニンの相互作用によるものです。カフェインは神経を興奮させる作用があり、テアニンはリラックス効果をもたらします。この組み合わせにより、紅茶を飲むことで集中力が高まり、仕事や勉強において効率的に作業を進められます。

また、香りが高く、心を落ち着かせるティータイムにぴったりです。ミルクやレモンとの相性も良く、楽しみ方が豊富にあります。

プーアル茶

プーアル茶は「黒茶」とも呼ばれる発酵茶で、整腸作用やデトックス効果が特徴です。発酵によって生まれる微生物が腸内環境を整え、便秘やお腹の張りを改善します。また、脂肪分解を助ける働きもあり、食べ過ぎた翌日のリセットにも最適。クセのある深い味わいが好きな方におすすめです。

加えてプーアル茶には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。特に、ビタミンB群や鉄分、カリウムなどは体の代謝を助け、エネルギーの生成や血液の健康維持に関わります。このことから、プーアル茶は健康的なライフスタイルをサポートする飲み物としても評価されています。

麦茶

麦茶はカフェインを含まないため、妊娠中の方や子どもでも安心して飲めるお茶です。ミネラルや食物繊維が豊富で、夏の水分補給に適しており、体を冷やす作用やむくみ、便秘の予防にも効果が期待できます。

特に、麦茶に含まれる「マグネシウムや鉄」は貧血予防に関与し、女性や成長期の子どもにとって重要な栄養素です。また、香ばしさのもとである「ピラジン」には血流を促進する作用があり、抗酸化効果も備えています。これにより、肌の老化対策や生活習慣病の予防にもつながります。内臓から全身の健康を支える一杯として、日常生活には欠かせない存在です。

白茶 

白茶は発酵度の低い繊細なお茶で、ポリフェノールやビタミンCが豊富に含まれています。抗酸化作用によるアンチエイジング効果が期待でき、肌の調子を整えたい方におすすめです。また、体を冷やす効果があり、夏バテや風邪の予防にも役立ちます。

白茶は胃腸にやさしく、食後に飲むと消化を助けて、胃の重たさや不快感をやわらげます。さらに、有害菌の増加を抑えるため、腸内環境を整えるお茶としても重宝されてきました。白茶は、美容と健康の両面からサポートしてくれるお茶と言えるでしょう。

健康効果を高めるお茶の選び方と飲み方

健康効果を高めるお茶の選び方と飲み方

お茶の効果は、種類ごとの特性を理解し、正しい選び方と飲み方をすることで高まります。ここでは、健康効果を高めるお茶の選び方や飲み方について説明します。

目的別に選ぶ

お茶を選ぶ際は「なんとなく体に良さそう」という感覚だけで選ぶのではなく、目的に合った種類を選ぶことが大切です。たとえば、リラックスしたいならカモミールやジャスミン、脂っこい食事には烏龍茶、デトックスを意識するならプーアル茶といった具合に、それぞれ適した働きがあります。

目的に合っていないお茶を選んでしまうと「飲んでも効果が感じられない」と思い、やめてしまう原因になることも。逆に、自分の体調やライフスタイルに合わせて選べば、毎日目的を持って続けられるでしょう。

飲むタイミング・温度・量で効果が変わる

お茶の効果は、飲むタイミングや温度、量によっても変わります。朝はカテキン豊富な緑茶で代謝を促し、食後は烏龍茶で脂肪分解をサポート。夜はカフェインの少ないハーブティーが適しています。

お茶の温度は、60〜70℃が味を損なわない目安になります。熱すぎると、胃に負担がかかるため注意が必要です。

飲むお茶の量に関して、厚生労働省によると、成人の1日あたりのカフェイン摂取上限は約400mg。緑茶であれば2〜3杯(500〜750ml)、カフェインが少ないほうじ茶は2L程度までが目安とされています。体調やライフステージに応じて、適量を見極めることが大切です。

お茶の健康効果は「体質に合うかどうか」で決まる

いくら体に良いとされるお茶でも、自分の体質に合わなければ、かえって逆効果になる場合もあります。たとえば、冷え性の人が体を冷やす麦茶を大量に飲めば、かえって不調を招いてしまいます。消化不良や胃の不調がある方が、濃い緑茶を摂取し続けると、カフェインが胃酸の分泌を促し、胃に負担をかけてしまうので注意が必要です。

一方で、巡りを良くする薬膳茶や温性の生姜茶など、自分の弱点を補うお茶を選ぶことで、体質改善につながります。大切なのは「万人に良いお茶はない」と理解し、自分の体と向き合いながら選ぶことです。

体質改善を目指すなら薬膳茶がおすすめ

体質改善を目指すなら薬膳茶がおすすめ

お茶は体質に合っているかどうかで、効き目が変化しますが、根本的な体質改善を目指すのであれば「薬膳茶」がおすすめです。ここでは、薬膳茶について詳しく解説します。

薬膳茶とは?

薬膳茶とは、中医学の理論に基づき、体質や季節、不調に合わせてブレンドされたお茶のことです。食材や生薬の効能を活かし、飲むことで体内のバランスを整えます。

漢方薬のように「病気を治す」のではなく「未病(まだ病気になっていない状態)」を改善するのが目的です。身近な材料を使った薬膳茶も多く、手軽に続けられる健康習慣として注目されています。

薬膳茶の効果について

薬膳茶は、体質によって効果の現れ方が異なります。たとえば、冷え性には体を温める桂皮や生姜、むくみには利尿作用のあるハトムギや陳皮が効果的です。ストレスや不眠には、鎮静作用のある棗(ナツメ)や菊花が活躍します。

薬膳茶は、体の巡りを良くし、自己回復力を高めることで、根本から体調を整えるサポートをします。即効性はありませんが、じわじわと体質に働きかけるのが特徴です。

自分の体質に合った薬膳茶を見つけるには?

自分に合う薬膳茶を選ぶには、まず「自分の体質」を知ることが大切です。疲れやすい、冷えやすい、むくみやすいなど、日常の悩みを観察し、体質をチェックしましょう。その上で、不調を補う食材が使われたブレンド茶を選ぶのが基本です。

体質は季節やライフスタイルで変化するため、今の自分に必要なものを見極めることがポイントです。飲んだ時の体の反応にも注目し、無理なく続けられるものを選びましょう。

健康に導く薬膳茶の種類と効果  

健康に導く薬膳茶の種類と効果  

薬膳茶は、目的や不調に合わせて素材を選ぶことで、体の内側からじっくりと整える効果があります。ここでは、代表的な薬膳茶の種類とそれぞれの効果についてご紹介します。

冷えに効果がある 

体の冷えは、血行不良や代謝が低いことから引き起こされます。冷えに効果的な薬膳茶には、桂皮(シナモン)や生姜、紅花など体を温める性質を持つ食材が使われます。これらの成分が血流を促し、内側から体を温めてくれるため、冷え性や手足の冷たさに悩む方におすすめです。日常的に取り入れることで、巡りが整い、冷えにくい体質へと導いてくれます。

便秘・むくみを解消する

便秘やむくみは、体内に余分な水分や老廃物が溜まることで起こります。薬膳茶では、利尿作用や整腸作用を持つハトムギや陳皮、ハブ茶などが効果的です。これらの食材が巡りを良くし、体内の不要なものを排出するサポートをします。続けて飲むことで、すっきりとした体感が得られ、むくみやお腹の張りが気になる方にもぴったりです。

ストレス・イライラを改善する

ストレスやイライラは、自律神経の乱れや気の巡りが滞ることで生じます。棗(ナツメ)や菊花、蓮の葉などで作られた薬膳茶は、気の巡りを整えることで心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらします。忙しさやプレッシャーで気持ちが張り詰めた時に、薬膳茶で心身をほっと緩めましょう。

美容・肌荒れに効く

肌荒れやくすみは、血流や腸内環境の乱れが影響しています。薬膳茶では、クコの実や当帰、玫瑰花(バラの花)などが使われ、美容や美肌ケアにも効果を発揮します。これらは血行を促進し、肌細胞に栄養を届ける働きにより生じるのです。

内側から巡りを整えることで、透明感のある健やかな肌へと導き、飲み続けることで、体調面と美容面の両方に嬉しい変化をもたらします。

薬膳茶ダイエットを始めるなら「めぐりこまち」がおすすめ

薬膳茶ダイエットを始めるなら「めぐりこまち」がおすすめ

薬膳茶で無理なく体質改善やダイエットを目指すなら「めぐりこまち」がおすすめです。水分代謝を促し、むくみをケアする「青のめぐりこまち」、滋養強壮に優れ、活力を補う「白のめぐりこまち」、巡りを整えて代謝を高める「黄のめぐりこまち」と、目的に合わせて選べる3種を展開しています。

どれもほんのり甘く、体にやさしいブレンド設計であるため、ボディメイク中でも安心して続けられます。美容と健康の両立を目指す方に寄り添う、日常に取り入れやすい薬膳茶ブランドです。「自分にあった薬膳茶が分からない」方は一度、体質診断も受けてみましょう。今の自分にぴったりのお茶が、見つかります。

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